文法。
多くの英語学習者にとって一番取っ付きにくくて、退屈なイメージのある分野です。
しかし何を隠そう、TOEICで一番「点の伸びやすいPART」と言われているのは、文法問題であるPART5なのです。
このPART5、問題数が30問とそこそこ多く、ReadingPart全100問のうち30問を占めています。「点が伸ばしやすい」上に「問題数が多い」ので、文法学習に時間を割くことはTOEIC対策上とても重要かつ高コスパなのです。
この事実、TOEIC受験者の間でも意外と知られていません。よって、文法問題対策に十分な時間をかけることでライバルに差をつけることができます。
ちなみにあごながおじさんは初めてのTOEIC受験で400点しか取れませんでした。が、その後約3ヶ月をほぼTOEICの文法問題対策に充てただけで、2回目のTOEIC受験で650点にジャンプアップしました。3ヶ月という短期間で、じつに200点以上もスコアが上がったわけです。
正確にいうと文法問題対策だけではなく、前記事のPART1とPART2でも書いたように「英語の基本的発音」の勉強と「語彙の増強」はやっていたのですが、TOEIC試験の問題自体を専門的に勉強したのはPART5、6の文法問題対策ぐらいです。PART7の長文対策やリスニングパートの対策にはあまり手をつけずに挑みました。
この経験から分かったことですが、PART5の文法問題を勉強していると、問題文の中に出てくる単語やフレーズの勉強にもなります。
なので、結果的には文法自体だけでなく読解力のアップにもつながるし、知ってるボキャブラリーが増える分リスニングも聞こえやすくなります。おかげでPART5以外のパートでも大幅にスコアアップしたに違いない、そう実感しています。
特に、TOEIC試験当日まであまり時間がない場合は、他のパートよりも文法対策に充てる時間を増やすべきです。
さて、文法対策の重要さについて説明してきたところで、そろそろ文法学習の具体的な方法について解説していきましょう。
文法対策はとても大事だけど、使う参考書の数は最小限でOK
あごながおじさんが実際に勉強した参考書はコチラ、『一億人の英文法』です。
まさに文法の名著です。英文法を扱った本には非常にめずらしい「英会話ができるようになるために設計された文法書」だからです。
私たち日本人は「英文法」という言葉を聞くと、どうも中学・高校でやったような「英文和訳」的作業を連想してしまいがちです。そのためか、「文法なんて実際の会話には役に立たないよね?」というイメージがあります。
ですが、この『一億人の英文法』は「話すための英文法」をテーマにしています。英語ネイティブが、実際の会話の中でいかに英文法のルールを駆使しているかが理解できる内容になっています。
いちど『一億人の英文法』に目を通せば、なんだか複雑なイメージのある英文法が「ほんとはこんなにシンプルなんだ」ということが理解でき、目からウロコが落ちるはずです。
文法初心者はまず取っかかりにこの『一億人の英文法』を一読しましょう。
ひととおり目を通せば、「会話に使える英文法の原理」が頭に入るはず。この次はいよいよ、TOEIC試験を専門に扱った問題集に取り組んでいきます。
「TOEIC文法の専門書」として文句なしにオススメなのが『新TOEICテスト 文法特急』です。
この「TOEIC特急シリーズ」はとても有名なベストセラーシリーズなので、あなたももしかしたら書店で目にしたことがあるかもしれません。そんな「TOEIC特急シリーズ」の中でも、『新TOEICテスト 文法特急』は「TOEIC特急シリーズ」の草分け的な存在です。この『新TOEICテスト 文法特急』が極めて良質で好評だったからこそ、「TOEIC特急シリーズ」が有名になったと言って差しつかえないでしょう。
おすすめポイントは以下の通りです。
- ハンディサイズで電車の中でもサクッと取り組める
- 問題数は全部で100題!入門編で60題、実践編で残り40題にチャレンジ!
- 構文分析や彩子先生手書きの板書がわかりやすい
- 授業を受けているような感覚で進められる
まったく非のうちどころかないですね。まさに「TOEIC参考書界の名作」です。
たとえ文法にニガテ意識がある人でも、この『新TOEICテスト 文法特急』を2周、3週とこなせば、本番で出題される文法問題の大半が解けるようになるはずです。
しかも、解説にユーモアやジョークが散りばめられていてまったく堅苦しくないので、何度読み返しても苦にならないのも大変ありがたいです。文法嫌いの人でも楽しく学べるし、試験問題に近い例題(日本語訳付き)に触れる中で、自然に単語も覚えられちゃいます(ここで出会った単語がまた、試験によく出るんだなあ)。
TOEIC関連書籍の中でも屈指のスコアアップに直結する本なので、ぜひ手に入れてください。
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