TOEIC Part2の対策と勉強法|新形式問題対応!

この記事では、TOEIC Part2の対策と勉強法について紹介します。

TOEIC Part2は「TOEICの中で最もスコアが取りやすいパート」と言われています。そのため、なるべくPart2の正答率を上げておきたいものです。

しっかりと勉強してTOEIC Part2で満点を取得できるよう頑張りましょう。

TOEIC Part2の概要

TOEIC Part2の設問数は25問あります。最初に短いセンテンスが流れ、その受け答えの候補として3つの音声を聴きます。3つの選択肢の中から正しい答えをマークシートに書き込む方式となっています。

問題用紙には、「Mark your answer on your answer sheet. (答えを解答用紙にマークしてください)」とのみ、書かれており、純粋にリスニング力を問う問題となっています。

例題をみてみましょう。

Where is the conference room?

  • (A)I went to the conference room
  • (B)It’s the first room on the left
  • (C)Yes, at 5 o’clock

会議室の場所を聞かれているので、正解は(B)となります。

新形式になってからPart2が難化している!?

私だけではなく、TOEIC高得点者の方の中でも話題になったのですが、TOEICの形式が2016年5月に変わってからPart2が難化しています。

質問に対する応答が曖昧な設問が増えています。具体的に言うと以下のような感じです。

  • 「Yes」or「No」で答えない間接的な応答
  • 質問に対する応答が素直ではなく、少し距離のある応答

私自身も今まではPart1と同様ウォーミングアップのような感じで受けていたのが、新形式になってからすごく神経を使うようになりました。

TOEIC Part2の対策!出題形式で抑えておくべきこと

TOEIC Part2の出題形式として、抑えておくべきことはWH疑問文とYES/NO疑問文が非常に多いことです。25問中20問程度はこの2つのどちらかが使用されています。

さらに前述したとおり、質問に対する答えが素直ではなく少し距離があったり、YES/NOで答えない間接的な応答が増えました。

ここでは、新形式への対策として意識すべきことを紹介します。

WH疑問文|最初のWHワードに全神経を集中させる

WH疑問文は、What/When/Where/Who/Why/Whose/HowなどのWHワードから始まる問題を聞いて、それに答える問題です。

回答として、「直接的で素直な応答が正解になる場合」と「間接的で推測が必要な応答が正解になる場合」があります。

「直接的で素直な応答が正解になる場合」は、簡単です。

最初の1語を聞き取ることができれば正解できる確率が非常に高くなります。

When does he start his new job?

  • (A)Next Friday.
  • (B)From nine to six every day.
  • (C)He wants to get a new job.

「いつ」と聞かれているので、正解は(A)になります。

このように最初の1語を集中して聞くことができれば、正答できる問題となっています。

「間接的で推測が必要な応答が正解になる場合」は、少し難しいです。

傾向としては、「知りません」「わかりません」「〜さんに聞いてください」「調べておきます」のような答え方が多いです。

Where are you going this winter?

  • (A)I went to Tokyo.
  • (B)I haven’t decicided yet
  • (C)I took a bus toor when we were there.

「あなたは冬どこに行きますか?」という疑問文に対して適切なのは、「(B)まだ決まっていません」となります。ある程度、答えとなる言い回しを覚えておくと正解しやすくなります。

    言い回し(例)

  • I don’t know
  • I haven’t heard yet
  • I’m not sure
  • Let me check
  • Ask 〜

公式問題集や模試をやっていくうちに何回も同じフレーズに遭遇すると思いますので、その度に1つずつ覚えていくのがいいでしょう。

YES/NO疑問文

YES/NO疑問文も素直な応答が正解になる場合と、そうでない場合があります。まずは素直な応答が正解になる場合の問題の例文をみて見ましょう。

Has he received his security pass?

  • (A)Yes, Next week.
  • (B)He passed the exam.
  • (C)No, He’ll pick it up tomorrow morning.

セキュリティパスを受けとったかどうかを聞いているので、正解は「(C)いいえ、明朝取りに来ます」となります。

YES/NO疑問文なので、危うく(A)を選んでしまう人もいるかもしれません。YES/NO疑問文では、YES/NOが聞こえたら、その後の回答もしっかり聞き取ることが重要です。

また、間接的で推測が必要な応答が正解となるYES/NO疑問文も出題されます。

Has he ever been to Tokyo?

  • (A)Yes, it is.
  • (B)About twice a year.
  • (C)Sounds good to me.

(A)を選んでしまった方もいるかもしれません。

しかし、この場合「彼は東京に行ったことがありますか?」に対する最も適切な回答として「(B)だいたい年に2回行っています」が正解になります。

He has been to Tokyo about twice a yearという文が省略されているんですね。結構紛らわしい問題で、音声になると一層紛らわしくなります。

TOEIC Part2の勉強法

新形式になって難化したと言われているTOEIC Part2ですが、日頃からしっかり学習していれば高得点を稼ぐことができるパートだと思います。

ここからは、TOEIC Part2に有効な勉強法を紹介していきたいと思います。

発音と音声変化

英語の発音とリスニングは深い関係にあります。

なぜなら、私たちの脳は「自分で発音できない音」=「聞き取れない音(雑音)」として処理されてしまうからです。

単語だけをインプットするだけの学習をしていても、リスニング力は上がりません。

特にPart2では、発音の勉強と音声変化について学んでおくことが必須になります。

英語には、日本語にはない音がいくつか存在します。聞こえない音を1つずつ自分で言えるようにしていくことで、今まで聞こえなかった音がはっきりと聞こえるようになってきます。

発音で定評のある教材は「CDでマスター 英語の発音が正しくなる本」です。発音をしっかりしないと点数が伸び悩むケースが多いので、しっかり声に出して英語の発音を覚えるようにしてください。

音声変化の勉強もしっかりする!

また、英語では単語と単語が組み合わさることにより、発音が変わってしまうことがあります。

日本人がリスニングができなかったり、発音が悪く聞こえる主な原因は、音声変化を知らないからです。

なぜか学校ではあまり音声変化について教えてくれないのですが、リスニング力を向上させたいのであれば習得必須です。

音声変化には、「弱形」「脱落」「連結」「同化」などがあります。

例えば、脱落で言うと「take care」という単語は、kの発音が脱落して「テイケア」というような発音をします。連結の例では、「not at all」が、「ノッタトール」という1語で発音するようになります。「CD付 聴こえる!話せる!ネイティヴ英語 発音の法則」では、音声変化の法則をわかりやすく解説してくれています。


CD付 聴こえる!話せる!ネイティヴ英語 発音の法則

音声変化は、ある一定のルールに従って起こります。

なので、声に出しながらルールを感覚的に覚えてしまえばそれほど難しいものではないと思います。そして、音声変化を学習すると驚くほどリスニング力が上がります。また、自分が英語を発音する際もスムーズに発音ができるようになります。

リピーティング

リピーティングは、英語のスピーキング力やリスニング力を改善させるのに非常に有効なトレーニングです。

リピーティングは、短文の英語を聞き、そっくりそのまま自分の口で繰り返し発話するトレーニング方法です。

短文記憶能力の向上やリスニング力の向上が期待でき、同時通訳者養成学校でも訓練法として採用されています。

リピーティングのやり方
  1. CDが英語の短文を読み上げる。
  2. CDが短文を読み上げた後、それをそっくりそのまま復唱する。
  3. 完全にコピーできるようになるまで繰り返す。

大事なことはリピーティングトレーニングはテキストを見ずに行うことです。非常に簡単なトレーニングですが、やってみると難しいことがわかります。

リピーティングは、公式問題集のPart2を使って何百回も繰り返しやってみるといいでしょう。

私は当時最新版であったTOEIC公式問題集を使い、1つの文の発音や音声変化、イントネーション、言い回しを全て完璧にするまで何百回もトレーニングしました。

ディクテーション

ディクテーションは短文を聞いたあとに、聞こえた音声をそのまま書き留める訓練法です。リピーティングよりは若干難易度は下がります。

しかし、リピーティングもディクテーションも英語を正確に聴き取らなければならず、高い集中力が要求されます。

ディクテーションは、自分の聞き取れない音を発見することができたり、自分の弱点を分析・改善するのに役立ちます。

リピーティング難しすぎて全くできないという人はディクテーションから試して見てください。

英語アプリのスタディサプリ ENGLISHではスマホでディクテーションができ、手軽に取り組むことができます。

まとめ

ここまで、TOEIC Part2における対策と勉強法をまとめてきました。

新形式になって難化したと言われていますが、日頃からしっかり勉強をして臨めば高得点を取ることが可能なパートです。

コツとしては、わからなかったらくよくよせずに次に進むことです。

音声は1回しか流れないため、わからない問題は潔く諦めて次の問題に臨む準備をしたほうがいいです。

私自身も25問、短文を聞いて正しい答えを選ぶのには非常に神経を使います。

英語ができるようになってくるとPart3,4よりも、Part2で思わぬミスをしてしまうこともあります。

Part3,4では少し聞こえなくても会話の流れで回答を選ぶことができるのですが、Part2では一瞬ボーッとしてしまっただけで答えが選べなくなってしまいます。

私も過去に1問ボーッとして躓き、その後の問題でもズルズルと引きずってしまいミスを連発してしまったことがあります。

「900点以上を狙いたい!」という場合を除けば、数問のミスは致命的にはなりません。それよりはしっかりと切り替えをして次の問題で間違えないということが大切です。

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