この記事では、TOEIC Part1の対策と勉強法について紹介します。TOEIC Part1は、しっかりと英語の勉強をしておけば全問正解も可能なパートとなりますので取りこぼしのないよう対策をしておきましょう。
TOEIC Part1の概要
TOEIC Part1は全6問の写真描写問題です。TOEICの合計200問中6問なので比重はそこまで大きくありませんが、ここで躓くとリスニングパートで立て直すことができずにズルズルいってしまう可能性もあります。また、受験生の多くが比較的高い正答率を取ってくるパートですのでしっかりと攻略して良い滑り出しを飾りましょう。
Part1は写真描写問題です。1問につき、1枚の写真が問題用紙に載せられています。その写真に対して、4つの文章が読まれるので、その中から最も適当な答えを選択する問題となっています。
Part1では、読み上げられる4つの文章も比較的短く、内容も簡潔となっています。TOEICリスニングパートのウォームアップのような位置づけとなっています。
リスニングパートは、時間配分を気にする必要はありません。しかし、次の設問が読み上げられる前の限られた時間を活用することで正答率を上げることができる可能性があります。
TOEIC Part1の対策
試験直前でもPart1を解くコツを知らない人であれば、正答率をアップさせることができます。以下の2つを実践してみてください。
- 設問が読まれる前に写真を見ておく
- 消去法を利用する
Part1は6問しかないので、リスニングテストが始まってCDがDirectionを読み始めた瞬間に6つの写真を先に見ておくことで、問題に対するイメージができると思います。また、前の設問が早く解き終わった人は、次の設問の写真をじっくり眺めながら待ちましょう。
写真描写なので、写真の中にある特徴的なものをいくつかピックアップしておくのも手です。「あ、車があるな」とか「果物がたくさん置いてある、これはオレンジかな?」とかイメージできればより正答率は上がるでしょう。
また、Part1では消去法を利用することで仮に答えがわからなくても、他の3つが的外れなことを言ってる場合も多々ありますので答えがわからない場合でも最後まで音声を聞き消去法で答えるのも有効です。
TOEIC Part1の勉強法
小手先だけの技術ではなく、普段から英語をしっかり学習しておけばPart1は全問正解が可能なパートです。ここからは、Part1に有効な勉強法を紹介します。
発音
英語の発音とリスニングは深い関係にあります。なぜなら、我々の脳は「自分で発音できない音」は「聞き取れない音(雑音)」として処理されてしまうからです。
いくら単語量を増やすだけの学習をしていても、リスニング力は上がりません。
特にPart1では、微妙な発音の使って引っかけ問題を作ってくる場合があるので注意が必要です。
英語には、日本語にはない音がいくつか存在します。それらを1つずつ潰していくことで、今まで聞こえなかった音を聞こえるようになってきます。
発音で定評のある教材はCDでマスター 英語の発音が正しくなる本です。発音をしっかりしないと点数が伸び悩むケースが多いので、しっかり声に出して英語の発音を覚えるようにしてください。
リピーティング
リピーティングはリスニング力を格段に上げることができる勉強方法です。
リピーティングでは、短文の英語を聞いたあとにそっくりそのまま自分の口で繰り返し発話するトレーニング方法です。短文記憶能力の向上やリスニング力の向上が期待でき、同時通訳者養成学校でも訓練法として採用されています。
リピーティングトレーニングをするのに必要なものは、短文を読み上げてくれる教材です。英語アプリのスタディサプリ ENGLISHでもリピーティング学習が可能となっています。
- CDが英語の短文を読み上げる。
- CDが短文を読み上げた後、それをそっくりそのまま復唱する。
- 完全にコピーできるようになるまで繰り返す。
非常に簡単なトレーニングですが、やってみると難しいことがわかります。僕の場合、1つの文の発音やイントネーションを全て完璧にするまで何十回もトレーニングしました。例を挙げておきます。
When does Stan start his new job?
引用元:TOEICテスト新公式問題集〈Vol.4〉
この場合、StanとStartの「a」の発音は異なります。CD音声をじっくり聞いて、その違いを感じながら声に出してみてください。自分の声に出して発音の違いを確かめることによって、音声を聞いた時にも発音の区別ができるようになります。
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ディクテーション
ディクテーションはリピーティングと同じく短文を聞いたあとに、聞こえた音声をそのまま書き留める訓練法です。リピーティングもディクテーションも英語を正確に聴取らなければならないため、相当な集中力を要求します。
ディクテーションは、自分の聞き取れない音を発見することができたり、自分の弱点を分析・改善するのに役立ちます。
英語アプリのスタディサプリ ENGLISHではスマホでディクテーションができ、手軽に取り組むことができます。
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まとめ
ここまで、TOEIC Part1における対策と勉強法をまとめてきました。
しかし、そもそも基本的な英単語や英文法がわからない人にとってリスニング問題そのものが難問になってしまうと思います。
最低限の単語や文法がわからない人は、単語帳や文法書等の参考書に取り組みながらリスニングの勉強をするようにしてください。
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