
英語を勉強する際に発音は勉強しなくていいと言う人がいるかもしれません。実際に発音があまりうまくなくても、英語で魅力あるスピーチをする人もいます。
しかし、英語を話していく上で、正確な発音ができるほど、相手は聞き取りやすくなりますし、自分自身も聞き取れる音が増えてきます。
発音は、ただ惰性で英語を聞いているだけで習得できるものではありません。この記事では、英語学習をする上で発音が大切な理由と、発音の具体的な勉強法を紹介します。
Contents
リスニング力が上がらないのは、英語の発音を勉強していないから!?
英語には日本語にはない発音が存在することをご存知でしょうか?実は、これが英語の音が聞き取りにくい原因となっています。
例えば、”She See Sea”という単語をみてどのように発音するでしょうか。おそらく多くの人は、「シーシーシー」と同じ発音をするのではないかと思います。
しかし、発音記号を見ると、 [ʃíː] [síː] [síː] となっており、”She”と”Sea”とでは発音が違うことがわかります。
他にも、”sick(病気)”と”thick(厚い)”といった“S” と “TH” の発音の聞き分けは、英語学習初心者には難しいでしょう。

- [ ʃ ] sh
- [ θ ] th
- [ ŋ ] ng
- [ æ ] a
- [ ʤ ] j , g
英語の発音を学ぶことで得られる効果
リスニング力の向上
例えば、先ほどの例で出した”sick”と”thick”の違いで考えてみましょう。
発音学習をしていない人は、
- 「シック」って言ったな
- “sick”か”thick”のどちらかだな
- 文脈から言うと、”thick”だろう
- “thick”は「厚い」って意味だったな
という非常に無駄な手順を踏みます。長い会話の中では考える時間がないため、もしこのような手順を踏んだ場合は当然理解できません。
きちんと発音を学んでいけば、瞬時に”thick”と理解できるようになるので、長い会話の中でも対応できるようになります。

リピーティングやシャドーイングがスムーズになる
英語学習に「リピーティング」や「シャドーイング」といったトレーニングがあります。
自分の発音がうまくなってくると、自信がつくだけではなく、忠実に音声の音を再現できるようになり、リスニング力が飛躍的に向上します。

スムーズな会話ができるようになる
発音がうまくできないと、相手から聞き返されることが多くなります。スムーズに会話したいのに、”Pardon?””Could you repeat that again?”?”Sorry?””What did you say?”と何回も聞かれては円滑なコミュニケーションが取れないわけです。
また、私自身よく海外に行くのですが、私の主張がうまく伝わらないと、「あっ?」と脅されるような感じで言われます。向こうの人から言わせるとただ聞き返しているだけのようですが、日本人からすると「あっ?」と強気でくると尻込みしてしまいます。ただ、聞き返しているだけだと思えばいいですが、なるべく聞き返されないようにするためにも正しい発音を習得しておいたほうが良いでしょう。
英語の発音の勉強法
発音の学習は次の3つの手順で進んでいきます。
- 発音記号を学び、知らない発音を声に出して練習する
- 音声変化を学び、声に出して練習する
- ディクテーション・リピーディング・シャドーイングをやる
発音記号を学び、知らない発音を声に出して練習する
英語には、日本語にはない”[ ʃ ] sh”や”[ θ ] th”といった音が存在します。なので、まずは発音記号を学びながら馴染みのない音を声に出して練習します。
脳は耳から入った音を言語として認識するかどうかを、過去に自分の口や舌、喉などで音にしたことがあるかどうかを記憶しており、その記憶を元に判別しています。
なので、聞こえない音を聞こえるようにするためには、自分で正しい発音ができるようになることが大切になります。
発音を初めてやる人はネイティブの音声をモノマネするようにやってみてください。正しい発音ができるようになると、自然と英語が聞きとりやすくなってきます。
発音に関する参考書は、DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本がわかりやすくおすすめです。発音する時の口の開け方を絵やDVDで視覚的に確認することができ、正しい発音を身につけやすい作りとなっています。
音声変化を学び、声に出して練習する

答えはNOです。英語には単語の発音以外にも音声変化というものが存在します。音声変化とは、簡単に言うと単語と単語がある一定のルールで並んでいると発音が変わってしまうというものです。

ディクテーション・リピーティング・シャドーイングをやる

発音の勉強は、同じ音を繰り返し口に出す練習がほとんどとなるので、すぐに飽きます。だからと言って、発音を疎かにしていいというわけではないので英語学習に有効な勉強法を取り入れながら、発音の練習をします。
発音教材は完璧にする必要はなく、なるべく早めに一通り終わらせ、これら3つのトレーニングを行いながら、聞き取れない音が出てきた時に再度発音の教材を確認して練習するという流れにしたほうが結果的に発音の習得は早くなります。
英語の発音の勉強法まとめ
ここまで、発音についてまとめてきましたがいかがでしたでしょうか。

発音の他にも、音声変化や3つのトレーニング(ディクテーション・リピーティング・シャドーイング)と言った聞きなれない言葉も出てきたかと思います。音声変化や3つのトレーニングは英語学習アプリである「スタディサプリ ENGLISH」でできるようになっています。無料体験もできるので是非お試しください。特に音声変化に関する講師の講義は、どの音声変化を学ぶ教材よりもわかりやすく解説してくれているので、登録した際は是非ご覧ください。