英語を勉強する際に発音は大事だということはわかっているけれども、どの本・教材を使って勉強していけばいいのか迷いますよね。
実際に書店に足を運んでみると発音の教材が何冊も置かれていてさらにどれにすればいいのかわからなくなってしまうものです。
そこで、ここでは発音の上達に役立つ本・教材を紹介したいと思います。
Contents
- 1 発音の本・教材の選び方
- 2 オススメはこれだ!英語の発音の本・教材
- 2.1 第1位 DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本
- 2.2 第2位 ネイティブ発音が3D映像でわかる! 英語の発音トレーニングBOOK
- 2.3 第3位 英語耳 発音ができるとリスニングができる
- 2.4 第4位 CDBフォニックス<発音>トレーニングBOOK
- 2.5 第5位 CD付 世界一わかりやすい 英語の発音の授業
- 2.6 第6位 オドロキモモノキ英語発音 子音がキマればうまくいく
- 2.7 第7位 超低速メソッド 英語発音トレーニング
- 2.8 第8位 DVD&CD付 日本人のための英語発音完全教本
- 2.9 第9位 ネコろんで学べる英語発音の本
- 2.10 第10位 絶対『英語の耳』になる!リスニング50のルール
- 2.11 第11位 英語リスニングのお医者さん
- 3 英語発音の本・教材まとめ
発音の本・教材の選び方
そもそも英語の勉強をする際に発音学習が大切な理由は、自分で言えない音=聞き取れないからです。
これは正確な音の認識は、聞き手が同じ発音ができることで達成されるというモーター・セオリー(motor theory of speech perception)によって支持されます。
どういうことかと言いますと、脳は耳から入った音を言語として認識するかどうかを、過去に自分の口や舌、喉などで音にしたことがあるかどうかを記憶しており、その記憶を元に判別しているということです。
つまり、今まで聞き取れなかった音を聞こえるようにするには、自分で声に出して練習する必要があります。そして、練習をするときにはなるべく視覚で確認できるような教材を使ったほうがより正確に発音ができるようになります。
- 写真やイラストが充実したテキスト
- CD音声が付いている
- DVDが付いており、口の開け方が確認できる
- 口の開け方・発音の仕方が詳細に解説されている
特に映像が付いている本は個人的には必須だと思います。正しい口の開け方をマスターしないと、正確な発音を再現することが難しいからです。
これらのポイントを重視して、発音の本・教材をランキング形式で紹介します。
オススメはこれだ!英語の発音の本・教材
第1位 DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本
英語の発音が正しくなる本は、発音の教材の中で最もわかりやすい1冊なのではないかと思います。本の中には1つ1つの発音についての口の開け方や発音の仕方が、イラストや写真、細かな解説で書かれています。
また、付属のDVDでは、各発音ごとに簡潔な発音方法に関するアドバイスが流れ、その後発音する際の口の開け方を「正面」と「横」から映したものが流れます。最後に、単語をいくつか読み上げながらそれぞれの発音の理解・定着を測ります。
- 26の母音と24の子音の発音をマスター
- DVDで勉強する入門編とCDで勉強する基礎編の2部構成
- 入門編では、発音記号を使って正しい英語の発音をマスター
- 基礎編では、入門編での内容に加え、発音とつづり字のルールや、単語の発音問題を掲載
テキストを読まなくても、DVDを見て真似するだけで正しい発音を習得することができます。アドバイスが付いていて、かつ発音記号ごとに口の開け方がはっきり確認できるので正しい発音を習得するのに最適な一冊です。
第2位 ネイティブ発音が3D映像でわかる! 英語の発音トレーニングBOOK
英語の発音トレーニングBOOKもDVDで視覚的に発音を確認することができます。英語の発音が正しくなる本との違いは、発音ごとに口の中を3D画像のアニメーションで説明してくれているという点です。ただ、少しスピードが早いので初心者が見てもついていけず、戸惑ってしまう可能性もあるでしょう。
本の内容の「はじめに覚えておきたい」ことでは、英語の呼吸法やネイティブのあごの使い方など英語を発音する際に意識すべきことが解説されていて非常に参考になります。
- 英語の発音をする際に意識すべきことがわかる
- 母音・子音・R母音と3PARTで発音を習得できる作り
- 最後のPARTでは、ネイティブ発音に近づくためのコツ(音声変化)を学ぶことができる
- DVDでは、アニメーションで発音の仕方を確認できる
英語の発音が正しくなる本と英語の発音トレーニングBOOKのどちらがいいかと聞かれたら、初心者には英語の発音が正しくなる本のほうが、解説やアドバイスがわかりやすくて良いと思います。
第3位 英語耳 発音ができるとリスニングができる
英語耳は、発音学習教材として人気のある一冊です。本書の構成は、第1章で「なぜ英語を聞き取れないのか?」という疑問にわかりやすく答えています。そして、聞き取れない原因を改善していくためのトレーニング「発音バイエル」が、第2章以降で展開されていきます。
- 発音が英語学習に重要な理由がわかる
- 1日20-30分で1ヶ月程度で一通りできる構成になっている
- 学んだ発音を運用レベルで使えるようになる学習法がわかる
- リスニング力がつく英文読書のやり方がわかる
本書の特徴はただ発音の勉強をしているだけだと飽きてしまうという学習者の心理を考慮し、後半部分で歌や会話などの生の英語素材を使った学習法を紹介しているところです。
また、洋画や英語のドラマを理解できるようになるには、「語彙力」や「文法力」も必要となってきます。それは多読によって鍛えることができるのですが、本書では多読をする際の辞書の活用方法やどんな本を選べばいいのかなども書かれており、発音練習を終えた後の道筋が明確になります。
第4位 CDBフォニックス<発音>トレーニングBOOK
フォニックスは、もともとネイティブの子供たちが文字を読むことができるように開発された発音とつづり字の関係を示したルールです。
日本人がフォニックスを学ぶメリットは、発音矯正ができるということです。
他の発音教材との違いとして、発音記号で学ぶのではなく、それぞれのアルファベットがどのように発音されるのかについてを解説しています。
- それぞれのアルファベットと発音の関係性がわかる
- 発音記号なしで英語が読めるようになる
- 単語を読む力を鍛えるのにベストの教材
それぞれのアルファベットがどのような発音になるのかを理解することで、日本人がやりがちなアルファベット読みから脱することができます。
勘違いしてはいけないのが、「発音記号はいらない」と言っているわけではないということです。例外のルールにより、フォニックス読みが通用しない場合があるからです。本書では、慣れてきたら発音記号とフォニックス学習を平行してやるといいでしょうと言及しています。
第5位 CD付 世界一わかりやすい 英語の発音の授業
世界一わかりやすい英語の発音の授業は、関正生氏が書いた発音の本です。関氏は予備校講師として長く教壇に立ち、わかりやすい授業が生徒から人気を呼んでいます。
なぜリスニングができないのかを説明した後、発音記号を独自の順番に並べているのが本書の特徴です。また、後半では日本人が苦手な「弱形」などの音声変化や、フォニックスについても言及しており、1冊の中で学ぶことが多い教材となっています。
- リスニングを難しくさせる原因がわかる
- 英語の発音の解説が詳しく書かれている
- 音声変化やフォニックスについても書かれており、コスパがいい
- 中学生でも理解できるように作られている
解説が中学生にもわかるようにやさしく書かれているので、発音の基礎を学ぶのにぴったりの一冊です。
第6位 オドロキモモノキ英語発音 子音がキマればうまくいく
本のタイトルにある通り、「ネイティブっぽく話せるかどうかは子音で決まる!」という内容の本です。そして、それぞれの子音をどのように発音すればいいのかが書かれています。
本書の良いところは、英語の発音と日本語の発音の差を明確に書いているところです。つまり、英語の発音(ゴール)と日本語の発音(現在地)がわかり、その差分を埋めれば理想の発音ができると言っているのです。
- 英語と日本語の発音の差がわかる
- 発音記号を覚えなくて良い
- 日本語にはない音を順番に説明している
- 自分のわからない音がわかる
日本語にはない音をPARTごとに以下のように順序立てて説明してくれているので、自分がどの音で躓いているのかを把握することができます。
- 単音トレーニング(伸ばせる音)
- 単音トレーニング(爆発させる音)
- 単音トレーニング(日本人が誤解している子音)
- 単語トレーニング
- つながりのトレーニング
- センテンスのトレーニング
第7位 超低速メソッド 英語発音トレーニング
著書名通り、発音を「超低速」で学ぶ発音教材です。ナチュラルスピードではなかなか聞き取れない音や、日本人が苦手な音を感覚的に習得できるようになっています。
著者自身、30歳を過ぎてから発音の勉強を始めたそうで、誰でも無理なく発音を習得するための工夫がなされています。特にDVDで口や舌の動きを研究できるのが本書の魅力の1つです。
- 超低速は、編集でスローにするのではなく、ネイティブが実際に数倍遅く発音している
- DVDでネイティブの口や舌の動きを研究できる
- レッスンは10個に分かれており、苦手な音の種類を重点的に練習できる
- 発音のクセや訛りを直したい中級者にもオススメ
超低速から初めて最終的にはナチュラルスピードで練習するような流れで、初心者でも無理なく始めることができます。
第8位 DVD&CD付 日本人のための英語発音完全教本
日本人のための英語発音完全教本は、中級者向けの1冊です。英語の発音が正しくなる本のように口の開け方だけではなく、息の使い方や口の筋肉の動かし方など英語の発音に必要なことがすべて書かれています。
- 口の開け方や舌の位置を詳しく解説している
- 息の使い方や口の筋肉の動かし方まで発音に必要なことが網羅されている
- アメリカ英語とイギリス英語の両方の発音方法がわかる
- 解説が細かすぎて初心者は挫折する
「英語の発音は一通り習得したけど、どうも日本人っぽい英語から抜け出すことができないな」という中級者〜上級者にオススメの1冊です。
第9位 ネコろんで学べる英語発音の本
絵本感覚で学ぶことができる発音の本です。冒頭でこんなことを言っています。
もしも、ネコと一緒に英語発音が学べたら・・・楽しいだろうな!
なんともゆるふわな感じの書き出しです。そうかと思えば、内容はとてもわかりやすく、誰にでも理解できるように作られています。アシスタントのネコと生徒役のネコを登場させ、講義形式で発音のルールを解説していきます。
- 左ページに発音の授業、右ページに授業に対応したイラスト
- 本の中にQRコードがあり、Youtube動画で発音を確認できる
- ネコ好きだけではなく、犬好きにもオススメ
かわいいネコに癒されつつも、確実に発音を身につけていくのに最適な本です。
第10位 絶対『英語の耳』になる!リスニング50のルール
絶対『英語の耳』になる!リスニング50のルールは、発音記号で勉強するのではなく、フレーズや単語の発音変化を勉強します。例えば、be動詞やDo,Canなどを使ったフレーズの中で使われる音声変化を学んでいくという感じです。
- 音声変化を学ぶのに最適
- 基本的な発音を習得している中級者向け
- 例文が豊富
文例も非常に多く良書ですが、難しいものも多いので、英語の発音が正しくなる本などで一通り発音を習得してからやるほうが力がつくと思います。
第11位 英語リスニングのお医者さん
シリーズ累計17万部の人気教材です。日本人が苦手とする英語の音を集中的に治療します。絶対『英語の耳』になる!リスニング50のルールと同じく音声変化を学ぶのに最適な1冊です。
- 基本的な音声変化だけでく、数字やカタカナ英語に対してもアプローチしている
- 初診編と集中治療編もある
- 基本的な発音を習得している中級者向け
集中治療編では、音は聞き取れるのに意味がわからない場合は「文法ウイルス」にかかっている可能性があるとして、その治療をする章が設けられています。
英語発音の本・教材まとめ
発音の本・教材をまとめてきましたがいかがでしょうか。
英語力をつけるのに、発音は必須となります。正しい発音を学び、自分でも正確に言えるようにすることで、リスニング力やスピーキング力が向上します。
是非、発音教材を1冊手にとり、繰り返しトレーニングをしてみてください。
コメントを残す