多読で好きな本を選んでいいよと言われても自分の英語レベルに合った本を探すのって難しいですよね。
試しに読んでみた本が難しくて全然モチベーションが上がらなかったこともあるかと思います。
できることならすぐに自分のレベルに合った本をゲットしたいものです。あなたは多読用教材として英語学習者に向けて書かれている本があることをご存知でしょうか。
GR(Graded Readers)と呼ばれており、日本語に訳すと「段階別の読み物」です。出版社ごとに独自のレベル設定があり、段階ごとに使用する語彙や文法が制限されています。内容はミステリー、恋愛、伝記、SF、ノンフィクション、古典など多岐にわたります。有名な映画を元にしたオリジナルストーリーまである出版社もあります。
ここでは、出版社別に有名なGRを紹介したいと思います。ただやみくもに本を読み漁るのではなく、自分の英語のレベルに合った本を読むことによって、大量のインプットをしてください。また、記憶に残るようなフレーズはメモをとったりして、実際の英会話でも使ってみるといいでしょう。
Pearson’s Graded Readers
元々はPenguin Readersという名前だったピアソン・ロングマン社のGRです。GRの中では1番人気で歴史もあります。内容は、映画タイトルから古典、伝記、童話、ノンフィクションなど、レベルごとに特色のあるタイトルを揃えています。レベル2のHeidi (アルプスの少女ハイジの原作)は絶大な人気を誇ります。別売りですが音声CDが用意されているタイトルが多いので、本を読みながら音声を聞きたいという人はオススメです。
レベル | 語彙数 | TOEIC | 英検 |
Easystarts レベル![]() |
200 | 250 | 4級 |
レベル1![]() |
300 | 250 | 4級 |
レベル2![]() |
600 | 350 | 3級 |
レベル3![]() |
1200 | 400 | 準2級 |
レベル4![]() |
1700 | 500 | 2級 |
レベル5![]() |
2300 | 600 | 2級〜準1級 |
レベル6![]() |
3000 | 730 | 準1級 |
Oxford Bookworms
Oxford大学出版局のGRです。現代フィクションや古典、戯曲やノンフィクションのほか、世界各国の短編などのジャンルを取り扱っています。Bookwormsというのは、本の虫ということで本の虫になってもらうために300冊以上の本を出しています。本の表紙はダークブルーや黒い装丁となかなかシックな感じがいいです。
レベル | 語彙数 | TOEIC |
Starters![]() |
〜250 | 250 |
Stage1![]() |
400 | 250〜380 |
Stage2![]() |
700 | 310〜450 |
Stage3![]() |
1000 | 380〜560 |
Stage4![]() |
1400 | 450〜700 |
Stage5![]() |
1800 | 520〜750 |
Stage6![]() |
2500 | 750以上 |
Cambridge English Readers
Help! Level 1 (Cambridge English Readers) (English Edition)
他の出版社が出しているGRは、原作を英語学習者向けに優しくした作品が多いですが、Cambridge English Readersでは全てオリジナルのストーリーで作られています。Cambridge English Readersでは、本の最初に登場人物の簡単な紹介が書かれています。キャラクターの相関図を事前に仕入れておくことで、ストーリーが理解しやすくなります。レベル6では、語彙数が3800語となり、結構難しい単語も出てきます。
レベル | 語彙数 |
Starter レベル![]() |
250 |
レベル1![]() |
400 |
レベル2![]() |
800 |
レベル3![]() |
1300 |
レベル4![]() |
1900 |
レベル5![]() |
2800 |
レベル6![]() |
3800 |
まとめ
この記事で紹介した3社以外にもGRを出版している会社はあります。人気映画や海外ドラマなどを中心としたエンターテイメント性の高い作品を英語学習者向けにまとめているScholastic ELT Readersや古典作品を多く取り揃えているMacmillan Readers
も有名です。
多読で大切なことは、自分のレベルに合った本を選ぶことです。少し背伸びをしようとして高いレベルのものを手に取ると間違いなく挫折します。わかる英語に触れる時間を増やしていくことが大切なので、できるだけ理解ができる本を手に取りながら、英語で本を読むことにチャレンジしてみてください。
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