世の中では、「英語をマスターした後に学ぶべき言語」と言えば、中国語、韓国語、そして将来性が大きいと言われるインドネシア語などがよく挙げられますね。
私はこれに、「ドイツ語」を加えたいと思います。
なぜなら、現在のドイツはEUの主導権を握って、ヨーロッパでの影響力が急速に拡大しているからです。
将来的には、アメリカ、ロシアと、これから台頭してくる中国、インドなどに次いで、ヨーロッパ全域に影響力を持ったドイツが世界をリードするようになると予想されます。
ドイツの影響力拡大の勢いには、アメリカのトランプ政権も警戒しているほどです。
https://www.dw.com/en/berlins-economic-power-creates-new-fear-of-germany-across-eu/a-46362604
ドイツといえば、第一次世界大戦、第二次世界大戦で敗北したということもあり、なんとなく「弱い立場のかわいそうな国」というイメージがありますが、これはとんでもない誤解です。
実態としては、EUというのはドイツがヨーロッパの主導権を得るための手段と言ってよいでしょう。
EUの主役はイギリスでもフランスでもなく、ドイツです。
日本人はなんとなく、「ヨーロッパといえばイギリスとフランスが主役」というイメージを持っていますが、違います。
第一次大戦、第二次大戦と、いずれも力づくでヨーロッパを制圧しようとして敗れたドイツが、「武力に訴えるのはリスクが大きい」ということを悟ったうえで、今度は経済的手段でヨーロッパの主導権を握ろうとする試み、それを支える手段となっているのがEUです。
したがって、イギリスがEUを離脱しようとしている試み、いわゆる「Brexit」というのは、日本国内のニュースで報道されているような単なる「愚かなナショナリズムにもとづいた感情的な行動」というだけのものではなく、「ドイツの影響下に置かれるのを回避するための試み」という側面もあります。
さらに、「なぜアメリカが、同盟国ドイツの影響力拡大を脅威とみなしているのか」という点については、近年ドイツが仲の悪かったロシアと急接近し、かつての「西側陣営の同盟国」という枠組みとは異なる勢力を形作ろうとしているからです。
EUの盟主であるドイツと、ドイツに追随するEUの国々がロシアと接近すれば、現在のアメリカ一強体制があやうくなりかねない。トランプ政権が警戒しているのはそれです。
ともかく、これからのヨーロッパ情勢ではドイツを中心に回ることは間違いないので、ドイツ語が理解できることはビジネスなどで相当有利に働くことは間違いないのです。
それに、最近ではドイツの先進的な働き方や大学教育が日本でも話題となっていて、Youtubeなどでも「ドイツ留学」をトピックにした動画がたくさん出回っています。
ビジネスというような大きな話は抜きにしてみても、ドイツ語ができることは個人の人生にとって、いろんな可能性をもたらしてくれるのは間違いないと思うのです。
例えば日本でパッとしない大学生も、ドイツに留学したら人生激変するのはまず間違いないでしょう。
考えてみてください。あなたの身の回りに、ドイツに留学した経験のある人なんていますか?ほとんど見当たらないんじゃないでしょうか?
もしも、「ドイツに留学した経験がある」人だとわかったら、どんなに平凡な第一印象の人だとしても、「おっ?この人はどういう人なんだ?」と、少なからず興味がわくと思いますが、いかがでしょう?
さて、話を戻しますが、これからニュースや新聞で、ドイツの話題が増えてくるのはまず間違いありません。
ドイツ語の勉強をスタートするかどうかはともかくとして、日本国内で流れるニュースだけではヨーロッパ情勢を完全理解するのは不可能なので、最先端の情報を先取りするためにも、まずは英語力をブラッシュアップして、英語で流される最新ニュースを理解できるようになっておくべきでしょう。
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