初歩の初歩なのに、きちんと理解しないまま大人になってしまう人がほとんどの、冠詞“a”と“the”の違い。
学校なんかでは、“a”は「不特定のもの」、“the”は「特定のもの」と説明されると思うが、はっきり言って子供にとっては難しすぎる説明だと思います。
「不特定」とか「特定」とか、そんな小難しい日本語で説明されても、子供にとってはわからないし、大人が聞いたとしても「わかったような、わからないような」感覚でしょう。
しっくりこなくて当然です。
つまり、多くの日本人が“a”と“the”の違いをよくわかっていないのは、“英語の難しさ”という以前に、“日本語の難しさ”につまづいてるわけですね。
そこで、「教科書みたいな形式張った言い回しじゃなく、わかりやすい日本語で“a”と“the”の違いを解説して、スッキリ腹落ちしてもらおう」というわけです。
結論から単刀直入に言うと、
“a”と“the”の違いは、
“a”=(お互いに)共通認識がないもの
“the”=(お互いに)共通認識があるもの
これだけなのです。
ここで、自分自身が英語に挫折した経験のあるhiro先生という人がまとめた3分間の動画を見てみましょう。
どうでしょう?
長年わからなかった“a”と“the”の違いがすっきり腹落ちしたんじゃないでしょうか。
ところで話は変わりますが、日本を代表するジャパニーズ・ホラーの金字塔、『リング』について。
この『リング』がハリウッド版にメイキングされた作品で、『ザ・リング(The Ring)』っていうのがありますね。
タイトルの英語表記、『The Ring』だが、ここで“Ring”の前についている“The”は、みんなが共通認識を持っている者をさしていう「あの」の意味です。
つまり映画のタイトルは「(みんな知ってる)あの“リング”」といったニュアンスのタイトルなのです。
“a”と“the”を間違えると、思った以上にハナシが伝わらないことも…!
私たち日本人の英語学習者がそこまで気にしない“a”と“the”の違いですが、実際はこの“a”と“the”を正しくつかわないと外国人が「?」となって、きちんと意味が通らないことも多々あります。
今日学んだポイントをおさらいしましょう。
“a”=(お互いに)共通認識がないもの
“the”=(お互いに)共通認識があるもの
さっそく今日からこのポイントを活かすだけで、外国人との会話の弾み方が劇的に改善するかもしれません。
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