就職活動をした時にOB訪問を何件もし、仕事のやりがいを聞いたけれどもほとんど嘘だということに気づいてしまった。

 

仕事のやりがいはほぼ「給料」によって決まるのだ。

 

僕は仕事が心から楽しいと言っている人をほとんど見たことがない。本当に好きなことを仕事にしている人はごくわずかである。あとは会社に雇われることによって、自分のやりたくないこともやらなければならない環境に身を置くことになる。

 

でも人間は自分のことを正当化させようとする本能があるので、「おれがやっている仕事はすごいんだ。」と錯覚する。「すごいという証拠におれはこれだけ給料をもらっている。」と自分を正当化させる。

 

もしトイレ掃除の時給が10万円だったら、その仕事にやりがいを感じることができそうだ。「おれはこんなに世界を綺麗にしているんだ。」とロマンを語ることができる。

 

大手企業のOB訪問をした時に多くの人が自分の仕事を自慢げに語る。「給料」が「やりがい」を無理やり作り出している。僕も社会人1年目の冬にボーナス70万円をもらった時、特に大した仕事もしていないのに「僕はこれだけすごい仕事をしているんだ。」と錯覚してしまった。そしてOB訪問にきた後輩に「やりがい」を聞かれ「僕はこんなすごいことをしている。だからこうゆう時にやりがいを感じるんだ」と語った。その後、やりたくないことをやってこんなに金をもらっても全く嬉しくないことに気づいた。その70万円は全部アメリカ株に投資した。世界でも名だたる企業の株主になるというのは、気分がいい。自分が働くより、会社に働いてもらったほうがよっぽど社会貢献だ。

 

「給料」がもらえなかったら仕事に「やりがい」を感じるやつはまずいないだろう。「給料」がもらえることを前提にして働く。「給料」がもらえるからつらいけど働く。つらい中では「やりがい」を見つけないと仕事が続かない。「やりがい」はすべて後付けなのだ。やりがいが給料を逆転する時はよほど好きな仕事をしている時か金には困っていなくて社会貢献したいとか承認欲求を満たしたいとかいう人だけだろう。

 

就職活動の時は嘘をつく練習をさせられる。お金じゃなくて、社会貢献したいとか自分はこうなりたいとか思いもしないことを言わされる。こうゆう人がほとんどなんじゃないかな。嘘をつくのが上手い人は内定がもらえる。逆に素直に「給料」がいいから貴社を志望します!!なんて言ったら一発退場だ。「嘘をつかないと社会人やっていけないからね~」と嘘を付くことを肯定する社会人まで出てくる。

 

自分の仕事にやりがいがあるという人に「給料」がもらえなくても「やりがい」があるのか、ぜひ聞いてみたい。でも僕も密かに思っている。「好きなことを仕事にしよう。」と。少しずつ形になってきている。